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2016年12月6日火曜日

トランプ次期米大統領がツイッターで中国を挑発?

トランプ次期米大統領の中国に対する姿勢に、政策ウオッチャーらは頭を掻きむしっている。トランプ氏は、前例を破って台湾の蔡英文総統と電話会談し、さらにはツイッターで中国の政策や米国企業による海外生産について不吉な発言をした。しかし1つだけ明らかなメッセージがある。トランプ氏は米国の対中投資に対する反発を意に介していないばかりか、歓迎してさえいるということだ。 
    トランプ氏がなぜ約40年間の外交儀礼を破って蔡総統と電話会談したしたのかは定かでない。台湾を中国の一部と見なす中国政府は外交的に抗議するにとどめ、この問題が自然消滅してくれるのを願っている様子だ。国営メディアは電話会談について、政権移行チームが外交政策に不慣れなために起こった馬鹿げた出来事だと片付けた。 
    中国の米商工会議所は「アジアで事業展開する米企業には確実性と安定性が必要だ」と控え目な表現で応じたが、無鉄砲なトランプ氏を前にせいぜい頑張ってくれ、としか言いようがない。トランプ氏は蔡総統との電話会談を正当化すると、今度は中国の企業政策や南シナ海問題を攻撃。中国はいよいよ一過性の事故と片づけるのが難しい立場に追いやられた。 
    米企業にとって頭の痛いことに、トランプ氏はツイッターで、海外移転した米企業の製品に35%の輸入関税を掛ける計画も示している。実行すればアップルなど、数十年越しで中国にサプライチェーンや工場を建設してきた企業が打ちのめされるだろう。最近の調査では、米国の対中国直接投資のストックは1990年から2015年にかけて2280億ドルまで積み上がっている。 
    中国に進出した海外企業にとっての悪夢は、怒った暴徒が工場や旗艦店を取り巻くことだ。台湾問題で地雷を踏むことは、暴徒に火をつける最高の方法であり、彼らは中国政府の後ろ盾を要求するだろう。 
    トランプ氏のツイートを読む限り、彼がそうした事態を心配している様子はない。中国を締め上げれば締め上げるほど、米企業は本国に戻ってくると信じているのかもしれない。しかし、既に資本移動への規制を強めている中国が、退去する海外企業を身ぐるみはがそうとするのはほぼ確実だ。送金を封じたり、資産の叩き売りを強要するなどの方法が考えられる。中国に進出している米企業にとって、トランプ氏の態度はジェラルド・フォード元副大統領が1970年にニューヨークに送ったと伝えられる(真偽のほどは定かでない)メッセージに近いかもしれない。つまり「即死」だ。 
         
    ●背景となるニュース 
     
    *トランプ次期米大統領が台湾の蔡英文総統と電話会談したことについて、中国は3日に外交的な抗議を行った。米大統領あるいは次期大統領と台湾総統とのこうした会談は1979年以降で初めて。 
     
    *中国の王毅外相は、トランプ氏に電話をかけるという「つまらない」行動をとった台湾側を批判。中国国営メディアは、トランプ氏の政権移行チームが外交政策に不慣れなために起こった出来事だと片づけた。 
     
    *電話会談に対する批判が広がり始めると、トランプ氏はツイッターで反論。「中国は自国通貨を切り下げること(わが国の企業の競争を厳しくすること)や、われわれの製品に高い輸入関税をかけること(米国はかけていないのに)、南シナ海の真ん中に巨大な軍事施設を建設することについて、われわれの了承を求めたのか?そうじゃないだろう!」と投稿した。 
     
    *トランプ氏はまたツイッターで、海外移転した米企業の製品に35%の輸入関税をかける計画も示した。 
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台湾の総統と電話会談したニュースは読んでましたが、この中国を挑発するツイッターはもっと過激。
しかし、一国の次期大統領がつぶやいてもいいもんだろうか?┐('〜`;)┌
でも、これは米国の企業にとっても穏やかではいられない内容(苦笑
安い人件費の国(中国)で作ってもいいけれど、米国に持ち込むときは関税は頂くよという事なので企業にとっては、寝耳に水。安く作っても高く売らないと儲けにならない。
関税は国に入るだろうしね(´・ェ・`)アボーン
米国の労働生産力を高めるのが目的なんだろうけど、実際どうなんだろうねぇ。
米国が一番グローバルを叫んでいたような気がしますがねぇ( ̄‥ ̄)=3 フン
しかし、トップが変わればここまで激変するかもしれない見本。
気を付けないと怖い(´・ω・`)

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