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2016年12月3日土曜日

株式週間展望=いったん反落押し目つくる―短期調整入りは必至か

 「もうはまだ」か、それとも「まだはもう」か。急速な株高ラリーの続いた日本株相場。2日こそ上昇は一服したものの、それでも5日移動平均線を下放れることなくトレンドを維持している。もっとも、前回当欄で書いたことの繰り返しになるが、短期的にはいずれかの段階で調整が入ってしかるべきだ。来週(5-9日)こそ、いったん利益確定売りの圧力が高まりそうだ。

 今週(11月28日-12月2日)はそれまでの「トランプ・ラリー」の流れに、OPEC(石油輸出国機構)の減産合意という好材料が加わったことで一段と円安・株高が進行。1日には日経平均株価が11カ月ぶりに年初来高値を更新し、取引時間中には1万8746円まで上昇した。

 今週の高値となったこの1万8746円の付近には、テクニカルのフシが集まる。米大統領選のあった9日の高値から安値までの下げ幅の倍返しが1万8743円。また、昨年12月の高値から今年6月の安値までの下げ幅に対するフィボナッチ比率76.4%戻しは1万8797円だ。

 同水準の突破を試みるうえで足踏み状態となる可能性もあり、もしくは過熱感が軽減するまで下値を探る展開に移行するかもしれない。いずれにしろ、このあたりをひとまず上値のメドと考え、手じまいに入った投資家は少なくないようだ。

 海外では週末(2-4日)の間に来週のマーケットを占ううえで重要なイベントが控えている。日本時間2日夜に発表される米11月雇用統計については、締め切り時間の都合で確認できないが、市場予想(非農業部門雇用者数が前月比16.1万人増、失業率が4.9%)と比べて万一極端に悪化した場合は12月FOMC(米連邦公開市場委員会)での追加利上げという既定路線が揺らぐ可能性がある。

<イタリア国民投票警戒>

 また、より肝心なのが、イタリアで4日に実施される議会制度改革に必要な憲法改正の是非を問う国民投票だ。レンツィ首相は否決されたら辞任する態度を示しているため、実質的な信任投票の色合いが濃い。

 世論調査によれば、否決が優勢だ。そうなった際に、「レンツィ辞任・即解散総選挙」という動きに発展するケースが最悪のパターンとみられる。仮に選挙で反EU(欧州連合)政党が躍進するようなことになれば、再びEUの枠組みが正念場を迎える。

 一方、国民投票が反対多数の結果となったとしても、ひとまず暫定内閣を樹立することで解散を回避する選択肢は残る。マーケットが負う傷は解散総選挙の場合と比べて浅く済みそうだ。また、否決されても、大差でなければレンツィ首相が辞任を思いとどまるのではとの読みも出ている。

 株式市場では、いったん押し目を形成したいという意識が強まっているように思われる。このため、イタリアの国民投票をきっかけに日経平均が急調整する可能性も低くはない。来週の想定レンジは上値を1万8600円とし、下値は広めに1万7500円まで取っておく。セクターは売上に底打ち感のある百貨店株、米医療改革期待で薬品株などを狙いたい。

 経済指標は国内で7日に10月景気動向指数、8日に7-9月GDP(国内総生産)改定値、10月国際収支、11月景気ウオッチャー調査が発表される。海外では5日に米11月ISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況指数、8日に中国11月貿易収支、9日に中国11月消費者物価指数、同生産者物価指数が打ち出される。
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モーニングスター社から提供されていた情報です。
ヤフーファイナンスにも出ている情報なので誰でも見られる情報なので今更というのもあるでしょうが(・∀・;)

「もうはまだ」か、それとも「まだはもう」かのフレーズが目についてしまった。
 この急上昇についていけず、反対のポジションで攻めてしまった失敗
心に響いてしまった(´・ェ・`)アボーン
まだ上がるのか?テクニカル指数無視して?
もう下がるだろう?いいかんげん上がりすぎだろう?
ま、こうなって欲しいという思い込みが損失を大きくする。
相場が大きく動くときは、そういった投資家を飲むこんでいってしまう力が働きます。 気を付けたいものです。

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