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2016年6月16日木曜日

日銀の苦境見透かす市場、現状維持でも円高・株安

短期筋の円買い・株売りポジションが値動きを助長したと指摘する。「英国民投票までは、短期筋に翻弄されやすい地合いになってくる。もう一段、円高の方向に勢いづくことがあれば、日経平均は1万5000円を下回り、さらに2月安値(1万4865円)を割り込むような調整は十分ある」との見方を示す。

<米側のドル安・円高要因>
ただ、各市場で商いが薄かったとはいえ、短期筋の売買だけでここまで円高・株安が進んだとはみられていない。予想外の円高・株安が進んだ要因の1つは、FOMC(米連邦公開市場委員会)にある。

14─15日のFOMCでの、利上げ見送り自体は、市場の予想通りだったが、経済見通しを下方修正。3月時点では、メンバー17人のうち1人だけだった年1回の利上げ予想が今回は6人に増加した。イエレン議長も会見で次回の利上げ時期について示唆を与えず、ハト派的な内容と受け止められた。

「先々の金利見通しが引き下げられたことで、ドルは買いにくくなり、円は高止まりを余儀なくされるだろう。結果的に日本株の上値を押さえそうだ」と大和証券・シニアストラテジストの石黒英之氏は話す。円高は日本企業の業績圧迫要因になる。

さらにブレグジット(英国のEU離脱)懸念が高まる中で、市場のセンチメントは弱気に傾いている。「今の相場は、ドル売りの回転が効いている。この時点で日銀が追加緩和しても、絶好のドル売り・円買いの機会を提供するだけだ」(外資系投信)という見方が市場に広がっていることも、円高・株安の動きが増幅しやすい背景になっている。

<「市場が脅し」>

「市場が脅しにかかっている」とJPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル・マーケット・ストラテジスト、重見吉徳氏はみる。追加緩和を求める「政策催促相場」ではなく、追加緩和は行いにくく、また効果も期待できないのではないかという日銀の足元をみた動きだという。  

「マイナス金利は、世間や市場の評判が悪い。国債などの購入拡大は限界を意識させてしまう。海外環境も円高圧力が強まっている。実際に緩和しても経済や市場に大きな効果は期待できない。日銀は八方塞がりだとみて、市場は円買いを仕掛けている」と重見氏は話す。

黒田東彦総裁は16日の会見で「マイナス金利の政策効果は、実体経済に徐々に波及してきている」などとして強気を崩さなかった。しかし、そのためもあってか、会見中にドル/円は103円台半ばまで一段と円高に振れている。

追加緩和でサプライズを起こしたいなら、強気は崩せない。会見でハト派的なニュアンスを示せば、円高阻止効果が出るが、追加緩和でのサプライズが起こりにくくなってしまうためだ。かといってサプライズを起こしても効果が大きいとは限らない。「口先介入」さえもやりにくいなかで、市場は日銀の手詰まり感を背景にしたトレードを強めようとしている。 
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嫌な記事を見てしまった.....('A`)ヴェノア 
どうやら、円高はまだ進みそうな気配だ。
というか、ドル買いには向かわないという事実を突きつけられると日経平均は
ますます、崩れる可能性が強くなった....勘弁して欲しい(´;ω;`)ブワッ 
ここまで下がっても、まだ売方有利なのか.....厳しい

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