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2016年11月19日土曜日

株、「寄りつき天井」が映す膠着相場の予兆

 18日の東京市場で日経平均株価は続伸。朝方に勢い良く1万8000円の節目を上抜けたが、その後は売り買いは交錯。大引けは大台を維持できず、取引開始直後に付けた1万8043円が高値の「寄りつき天井」だった。市場では週明け以降、膠着相場入りを見込む向きも多い。このところ相場をリードしてきた金融株に一服感が見えるあたりに、投資家の気迷いが透けて見える。
 日経平均の終値は前日比104円78銭(0.59%)高の1万7967円41銭。東証1部の値上がりは全体の7割にとどまった。
 「いったんポジションを調整する売りが広がった」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘氏)、「トランプ相場で買い仕掛けてきた短期筋が週末を前に手じまう動きに出た」(大手証券のトレーダー)――。18日午後、市場では1万8000円台でいったん達成感の出た投資家の多さを指摘する声が相次いだ。
 短期的な達成感は、上値の重さを意識していることの裏返しだろう。物色動向を見れば明らかだ。本来ならば息の長い株高に不可欠な金融株は、みずほフィナンシャルグループ三井住友フィナンシャルグループがそろって午後下げに転じ、第一生命保険は続落するなど総じて精彩を欠いた。
 確かに、金融株の下げは日銀が前日、金利を抑え込むメッセージを発したのがきっかけになっている。日銀は固定利回り国債を無制限に買い入れる指し値オペ(公開市場操作)を初めて実施。「国内の金利上昇に一服感が出る」との見方は多い。三菱UFJフィナンシャル・グループは米大統領選後、3割強上昇し、利益確定売りが出やすい水準でもある。
 一方、米金利は年内の引き上げがほぼ確実視される情勢だ。日米金利差が拡大して円安が続けば、自動車や電機などには資金が向かうが、あくまで局地的な物色にとどまる可能性が高い。18日は輸出関連株への資金流入だけでは、1万8000円台を維持できない日本株の現状を映し出す結果となった。
 需給面を見れば「外国人買い・国内機関投資家売り」が鮮明な構図だ。東証1部のPER(株価収益率)は16倍程度。年金基金など国内勢が売りを出しやすい水準に差し掛かっている。買いの中心は短期筋で、東証1部の売買高は概算で25億株と、このところでは「並」の水準だった。寄り付き天井が示唆する相場の膠着感。楽観ムードは消えてはいないが、上値を追うリスクも高まり始めている。
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1万8000円台でいったん達成感フレーズが気になって、このニュースを載せました。
確かに、今回はトランプ相場と言われただけ短期に上昇が早かったですので、どこかで
利益確定売りが出てもおかしくはないでしょうね。
このまま、簡単に下落するとも思えませんが転換点になるかもしれません(・∀・;)
でもまぁ、こう上に書かれている通りに話が進めば相場も楽なもの( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ
買方売方攻防戦が来週は激しくなりそうです。

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