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2018年6月21日木曜日

日米欧各国の金融政策を巡る課題とは!?

FOMC 新たなステージを見据える段階か

先週のFOMCでは、3月に続き今年2度目となる0.25%の利上げを決定したほか、今年3回の利上げ見通しから年4回へ上方修正されました。

しかし、適切な金融政策の下で経済にさらなるショックがない場合に収束する政策金利=「ロンガーラン(Longer-Run)」の水準は、2.875%と3月時点から変更がなく、引き続き利上げペースは緩やかとの見通しが維持されました。

この予想に基づけば、今年4回、来年3回となるものの、2020年は年1回の予想に留まるなど、前回から下方修正されました。

こうしたことから、FOMC発表直後に米10年債利回りは一時3.01%台を付けたものの、上昇は続かず2.97%へと伸び悩んだまま取引を終えました。先週末には、米中両国の関税強化が嫌気され、一時2.90%割れまで低下、2.92%で取引を終えています。

FRBは、2016年12月の利上げ開始から既に6回の利上げ(1.5%)を行い、年内あと2回で2.0%に達することになります。 「ロンガーラン(Longer-Run)」の水準(2.875%)にも早ければ2019年中に達する可能性もあるだけに、利上げサイクルの終盤が見え始めたとの声も聞かれます。

しかし、トランプ政権による減税策の効果がいつまで継続するのか、さらには米保護主義貿易を主張する中で、中国との摩擦拡大への懸念など先行き不透明な材料も残されており、パウエルFRB議長の会見でも慎重な姿勢が見られています。

・「3月以降、見通しに大きな変化はない」
・「インフレ率も安定して維持できるまでは勝利宣言は出来ない」
・「失業率が3.8%まで低下する過程で、賃金は速いペースで上昇すると見ていた」

市場では、既に「緩和修正局面」から「引締め局面入り」が近いため、こうした見方が急速に高まることを牽制する意図から、パウエル議長が慎重な発言をしているとの見方もあり、先々、利上げ打ち止めとなるのか、本格的な引き締めに向かうのか、新たなステージを見据える段階に入っているのかもしれません。

今回、パウエル議長は従来四半期毎に行っているFOMC後の会見を、来年1月以降、すべてのFOMC後に行うことを表明、ECB理事会や日銀政策会合と同様の会見への変更を明らかにしました。

米国経済の拡大局面は1991年4月から2001年3月までの10年が最長ですが、6月でこの記録に次ぐ9年となります。今年2月に議長に就任したばかりの議長にとって、景気拡大局面を維持するために、これまで以上にインフレ率に注視しながら適切な金融政策の方向性を指揮するという難しい課題を背負うことになるだけに、市場との対話をより重視しようと考えているのかもしれません。
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銀行株の上昇に長期金利が指標になるようですが、FOMCで利上げをしても
利回りが一時しか上がらず、下がるって┐('〜`;)┌
利上げで全体の株価も下がり、銀行株も更に下がるって(´エ`;)ダブルパンチだ!

特に、日本市場の場合は黒田日銀総裁がマイナス金利を解いてないのでメガバンクには
厳しい状況が続いています。
日本企業の決算は良かったので、銀行株も下がっても反発するだろうという見込みは
甘かったです。o( ̄ー ̄θ★ケリッ!

三菱UFJ(8306)は、今日も年初来安値更新です。
600円割れも射程圏内に入ってきました。
ヤフーの掲示板でも、売方と買方で罵声が飛び交ってます┐('〜`;)┌
信用買残が大きく減らない限り反発は難しいかもしれません(´・ω・`)

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