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2018年3月3日土曜日

「貿易戦争」を懸念し日米株価が急落、しかし日本株は押し目買い好機に

3/1(木)の米国市場では、NYダウが前日比420ドル安と3営業日連続で大幅安となりました。ダウ平均の下げは3営業日累計で1,100ドルに達し、その直前での3連騰による上げ幅911ドルを帳消しにしてしまいました。トランプ米大統領が鉄鋼およびアルミ製品の輸入に対し輸入関税を課す方針であることが報じられ、保護主義の世界的拡大が懸念されたことが要因とみられます。

トランプ大統領は来週にも鉄鋼製品およびアルミニウム製品への輸入関税導入を実施するとのことです。税率は鉄鋼製品が25%、アルミニウム製品が10%と見られます。大統領は、昨年4月に通商拡大法232条に基づき、商務省に対し鉄鋼とアルミニウム製品の輸入が米国に及ぼす影響について調査を命じていました。その調査結果が本年1月までに終了し、その結論は鉄鋼、アルミニウムの輸入については、双方とも米国の安全保障を損なう恐れがあるとの内容でした。この結果、大統領は鉄鋼に関しては4/11、アルミニウムに関しては4/19までに輸入是正措置を決定し、各々15日以内に措置の実施を行うことになっていました。

来週の発表まで輸入関税導入の詳細は不明です。関税適用が除外される国があったり、品種による関税免除などがあったり、関税とは別に輸入割り当て数量を課したりする可能性があります。米国の関税導入についてトランプ大統領の就任に際し、保護主義政策が世界経済のリスクになるとの指摘がありましたが、今回の輸入関税導入はそのリスクが顕在化したものといえます。

なお、報道等からは中国を「標的」とありますが、表1からも明らかな通り、少なくとも鉄鋼に関しては中国製の輸入は少ないのが現状です。輸入関税が広く課された場合はむしろ、カナダ等の影響が大きく、同国から報復関税を受ける可能性もあります。今回の件はいまだ、流動的な面も多いのが現状だと思われます。無論、中長期的に保護主義的な動きが高まるとすれば、世界経済さらには日本経済への影響も想定されそうです。ただ現状では、日本の景気・企業業績に大きな影響を与えるとは考えにくく、この問題による日本株の下げは長続きしないと考えられます。

表1:米国の鉄鋼製品輸入量(万トン・%)

国    輸入量  比率%
カナダ   580  16.1%
ブラジル  468  13.0%
韓国    365  10.2%
メキシコ  325  9.0%
日本    178  5.0%

表2:米国のアルミニウム製品輸入量(万トン・%)

カナダ   248  43.0%
ロシア   63   10.9%
UAE    57   9.9%
中国    55   9.5%
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
まぁ、この表を見る限り中国は関係ないですね┐('〜`;)┌
一番、困るのはカナダです。
EUも報復関税するとかニュースにありましたが、イマイチ「?」な気分。

相場の世界でよく言われる「彼岸底」
3月18日が彼岸に当たります。
下げがいつまで続くのか、抵抗線(移動平均線)を確認しながらになりますが
18日以降も下げ続けるとも思えません。
ま、何があってもおかしくないのが相場ですが、今の状況だけだと上に書かれているように押し目買いのチャンスと睨んでいます。
ま、ハズれても最悪、配当金は入ります(´゚ω゚):;*.:;ブッ

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