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2014年11月29日土曜日

産油国、「価格戦争」に突入=OPEC単独減産に限界〔深層探訪〕

 原油価格が下げ止まらない中、石油輸出国機構(OPEC)は27日の総会で生産目標を現行の日量3000万バレルに据え置いた。OPECは本来、価格の 安定維持を目指し生産を調整する産油国カルテルのはず。しかし、増産が続く北米産のシェールオイルという強力なライバルが台頭する中、OPEC単独での減 産もままならず、産油国は安値にどこまで耐えられるかを競い合う「価格戦争」への突入を余儀なくされた。価格が1バレル=100ドルを上回っていた、産油 国にとって心地の良い時代は終わり、「石油市場の歴史で新たな章が始まった」(国際エネルギー機関=IEA)との見方も浮上する。
 ◇増産続くシェール
 「供給過剰はOPECだけではなく、非OPEC産油国の大量生産によるものだ」。ナイジェリアのアリソンマドゥエケ石油相は総会前、記者団にこう語っ た。供給過剰の背景には、「シェール革命」で沸く北米産原油の増産がある。同相は「他の産油国の動向を見極める必要がある」と述べ、OPEC単独で減産す ることの限界を示唆した。
 今や米国の産油量は、OPEC最大の産油国サウジアラビアをしのぐ。ナイジェリア産原油の得意先はかつて米国だったが、現在、米国は需要の大部分を国内産で賄う。
 価格下落を受けた需要増加に応えられれば、負の影響は相殺できる。だが、長期にわたって石油関連投資を怠ってきたベネズエラの場合、増産余力はない。
 100ドル台への価格回復を望むベネズエラのラミレス外相主導で、サウジと、非OPECの有力産油国ロシア、メキシコの石油相らが25日、ウィーンで会 談した。しかし、4カ国は協調減産で合意するどころか、同席したロシア石油最大手ロスネフチのセチン最高経営責任者(CEO)は「現在の価格水準は危機的 ではない」と、減産に否定的な見解を表明した。産油国間の価格戦争の号砲が鳴った瞬間だった。
 結局OPEC総会では、市場動向を見守る意向を再三示したサウジが、減産を主張するベネズエラを押し切り、生産目標の据え置きが決まった。英証券会社 IGグループのアリスター・マッケイグ氏は「サウジは市場シェアの維持で満足なのだろう」と語る。総会後、ラミレス氏は記者団を振り切り、無言のまま OPEC本部を後にした。
 ◇将来、再高騰も
 歳入や外貨獲得の大部分を石油収入に依存するOPEC諸国は、原油安時代への適応を迫られている。独立系石油アナリストのマヌシェール・タキン氏は「原油安への対応は難しいが、OPEC諸国はかつて、もっと低い水準でもやっていけた。世界の終わりではない」と話す。
 日本を含む消費国にとっては、原油安は実質収入の増加をもたらし、個人消費の活性化が期待される。だが、下落が続けば産油国における石油関連投資は抑え られ、将来、供給不足による価格の再高騰を招く恐れもある。IEAの主任エコノミスト、ファティ・ビロル氏は「現在の価格水準は消費者にとって快適だが、 さほど長く続かないかもしれない」と警告する。
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なるほど.....アメリカのシェールガスが原油価格の下落を招いていたのか.....(-_-;)
考えてみれば確かに米国が消費していた石油が自国のシェールガスでまかなえば
一気に原油価格が下落する......ある意味、革命が起きています(^^;)
 価格が1バレル=60ドルの予想をしている人もいます。
これは、円安の日本には嬉しいニュース(^^;)
産油国は対応をしないといけないでしょうね。
日本も水素エネルギーの社会を目指そうとしています。
これは、成功して欲しいと切実に思います。
トヨタが出す水素で走る車も国が200万ほど補助金を出すようなので 本気度が伺えます。
トヨタのお膝元の愛知県だと県からも110万円の補助金が出るようなので
国と合わせると310万円ほど価格が安くなります。
それにエコカー減税もあるようです。
トヨタの水素自動車(FCV)が723万円の販売価格なので400万円台で購入出来る愛知の方は羨ましい(´゚ω゚):;*.':;ブッ 
まぁ、問題は水素ステーションですね。設置数もまだ40ヶ所くらいかな?
2015年までに100ヶ所を目標とニュースソースには書いていましたが
設置費用がガソリンスタンドより数倍もするとの事で遅れているようです。
また都会でないと、水素ステーションもまだ設置されてないから買える方は限定されそう。
 でも、やっと石油からの依存から脱却出来る可能性がある未来の車ですので、是非成功して欲しいと思ってます('-') 
でないといつまで立っても日本は石油貧乏から抜け出せない。
東京都もオリンピックに合わせて、この究極の車を走らせると意気込んでいますので
思った以上にこの水素自動車が街中を走る姿を見る機会が多くなるかもしれません。

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