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2017年7月30日日曜日

トランプ政権、やまぬ暗闘 首席補佐官を更迭

【ワシントン=永沢毅】トランプ米政権内で暗闘がおさまらない。トランプ大統領は28日、ホワイトハウスを束ねる、閣僚級のプリーバス首席補佐官を更迭した。期待された議会対策が不調だったことに加え、内部情報漏洩の責任を取らせた。21日に辞任したスパイサー前大統領報道官に続き、政権中枢の幹部が短期間に消えるのは異例。政権はロシアとの不透明な関係を巡る疑惑で揺れ、閉塞感を打破できないでいる。更迭劇からはトランプ氏のいら立ちと焦りが透けて見える。

 「我々は多くのことをなし遂げた。彼を誇りに思う!」。トランプ氏は28日、ツイッターでプリーバス氏をたたえたが、額面通りに受け止める向きはほとんどない。
 共和党全国委員長だったプリーバス氏は昨年の大統領選で、電話作戦や戸別訪問で党スタッフを統括。苦戦が伝えられた激戦州での逆転勝利に貢献した。これが評価されて政権を差配する閣僚級ポストの首席補佐官に抜てきされた。
 当初はライアン下院議長ら党主流派とのパイプをいかし、ホワイトハウスと議会との橋渡し役が期待された。ただ、看板政策である医療保険制度改革法(オバマケア)見直しは党内の意見集約が進まず迷走。他の重要政策も実現のめどは立たない。トランプ氏が関係改善をめざすロシアへの制裁強化法案を超党派で可決される始末だった。
 「彼は弱腰だ」。ロシア疑惑などメディアへの情報漏れが後を絶たないことにもトランプ氏はいら立った。トランプ氏周辺にも「管理能力に欠ける」との批判が渦巻き、この数カ月は更迭論がくすぶっていた。
 トランプ氏はプリーバス氏をわざわざ呼んで、大統領執務室に舞うハエを始末するよう命じたこともあった。トランプ氏が28日にプリーバス氏の更迭をツイッターだけで公表したのは冷遇ぶりの象徴だ。「大統領にはリセットボタンを押す権利がある」。プリーバス氏はCNNテレビにこう語った。在職期間は歴代で最短に終わった。
 後釜のケリー国土安全保障長官は、トランプ氏の好みの軍人出身だ。国境警備の強化や不法移民の削減などトランプ氏が重視する政策を推進してきた。トランプ氏はツイッターで「目を見張る仕事をなし遂げている。私の政権のスターだ」と持ち上げた。
 党務や立法作業といった政治経験のない首席補佐官は異例だ。元軍人の起用には反対論もあったが「ホワイトハウスに秩序を取り戻すのに必要だ」とトランプ氏が押し切った。ホワイトハウスに「軍隊的な規律」を持ち込んで情報漏洩などを防ぎ、政権立て直しをはかる。議会対策は上院議長を兼ねるペンス副大統領が一手に引き受けることになりそうだ。
 政権中枢の更迭劇の底流には、ロシア疑惑を端に始まった政権内の内紛もある。トランプ氏の娘婿クシュナー上級顧問はかねてプリーバス氏の働きぶりが悪いと周辺に語り、長女イバンカさんも同調していた。メラニア大統領夫人もプリーバス氏解任をトランプ氏に進言していたという。
 娘夫婦と気脈を通じるのが、先週就任したばかりのスカラムチ広報部長だ。27日には米誌ニューヨーカーのインタビューで上司にあたるプリーバス氏を「偏執的な統合失調症」と批判。ウォール街を象徴する投資銀行ゴールドマン・サックス出身のスカラムチ氏と、ニューヨークに拠点を置くトランプ・ファミリーとはかねて親しい。
 「私はバノン氏とは違う。大統領の力を使って自分の名をあげるつもりはない」。スカラムチ氏は同じインタビューでバノン首席戦略官・上級顧問についてこう語った。プリーバス、バノン両氏はスカラムチ氏の広報部長就任に反対した経緯がある。ホワイトハウスの内紛は当面やみそうにない。
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迷走してますねぇ...ま、大統領からしてそうだった(´゚ω゚):;*.':;ブッ
来週からの相場が揺らぎそうな気配です。
北朝鮮の深夜に打ち上げたICBMの余波も月曜日にくるかもしれませんね。(^_^;) 

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