〔チャイナマネー〕中国株急落に沈黙保つ指導部、悲嘆に暮れる年金生活者
[北京 8日 ロイター] - 中国政府指導部は現在の株価急落について、試練ではあるが危機ではないとして沈黙を保ったままだ。対照的に、取引の85%前後を占める数百万人に及ぶ個人投資家は、その多くが年金生活者で、悲嘆に暮れている。
指導部に近い筋はロイターに対し、「中国は次のギリシャになどならない。あなた方は悲観的過ぎる」と外国メディアなどを批判。「われわれには使える政策手段がまだ豊富にある」と述べた。
中国株が急落した8日、習近平国家主席はブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議に出席するため、人民銀行(中央銀行)の周小川総裁を伴ってロシアに飛んだ。
習氏と李克強首相は株価の急落について、少なくとも公の場では沈黙を保っている。
香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙によると、李首相は前週末、「市場を乱高下させている勢力に対抗する措置」を策定するため、国務院(内閣に相当)の会議を招集した。しかし8日に公表された議事要旨は、経済の弱い部分への対策や道路建設・水資源保護施設の建設加速に向けた400億ドルの対策に主眼が置かれており、株式市場への言及は皆無だった。
中国指導部に近い別の人物は当局の株価下支え策について「小さな課題ではない」としながらも、「現時点で危機だとは考えられない」と話した。
指導部との結び付きがあるもう一人の人物は、さらに支援策を講じれば相場は反発するという、慎重ながらも楽観的な見方があると述べた。ただ、対策の詳細や実行スケジュールには触れなかった。
これらの関係筋は、指導部が株価急落に口をつぐんでいるのは意図的だと説明する。
最初に登場した関係筋は「仮にコメントすれば、問題が非常に深刻だというサインになるだろう。そして市場に介入したとして批判を浴びる可能性がある。本当の危機であれば、習国家主席は外国訪問をキャンセルせざるを得ない」と話した。
<憂鬱>
「こんなことが続けば国全体が、そして人々が大混乱に陥る」と語るのは、75歳の年金生活者、リンさんだ。彼は株式取引口座にあった23万元(3万7045ドル)の3分の2が株価下落で吹き飛んだという。
半世紀前から共産党員のリンさんは数十年間、懸命に働いてこつこつと貯金を蓄えてきた。自殺も考えたという。
8日には上海中心部にある証券会社の薄暗いホールに、リンさんのような年金生活者が大勢押し掛け、株価を映し出す時代遅れのコンピューター画面を憂鬱な顔で見つめていた。何人かは、政府に対策を強化してほしいと語った。
ルオ・フイミンさん(65歳)は「嘘はまっぴら。強気相場は強気相場。今は弱気相場だ。強気相場に変わるなんて聞きたくもない」と言う。
シューさん(73歳)は生涯掛かって貯めた50万元を株につぎ込み、その6割方を失った。「泣いていいやら笑っていいやら」
65歳のシャンさん(女性)は「退職後にそこそこの暮らしを維持するのは不可能になった。相場で20万元も損したのよ。こうなっても共産党を信じられると思う」と問いかけた。
指導部に近い筋はロイターに対し、「中国は次のギリシャになどならない。あなた方は悲観的過ぎる」と外国メディアなどを批判。「われわれには使える政策手段がまだ豊富にある」と述べた。
中国株が急落した8日、習近平国家主席はブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国(BRICS)首脳会議に出席するため、人民銀行(中央銀行)の周小川総裁を伴ってロシアに飛んだ。
習氏と李克強首相は株価の急落について、少なくとも公の場では沈黙を保っている。
香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙によると、李首相は前週末、「市場を乱高下させている勢力に対抗する措置」を策定するため、国務院(内閣に相当)の会議を招集した。しかし8日に公表された議事要旨は、経済の弱い部分への対策や道路建設・水資源保護施設の建設加速に向けた400億ドルの対策に主眼が置かれており、株式市場への言及は皆無だった。
中国指導部に近い別の人物は当局の株価下支え策について「小さな課題ではない」としながらも、「現時点で危機だとは考えられない」と話した。
指導部との結び付きがあるもう一人の人物は、さらに支援策を講じれば相場は反発するという、慎重ながらも楽観的な見方があると述べた。ただ、対策の詳細や実行スケジュールには触れなかった。
これらの関係筋は、指導部が株価急落に口をつぐんでいるのは意図的だと説明する。
最初に登場した関係筋は「仮にコメントすれば、問題が非常に深刻だというサインになるだろう。そして市場に介入したとして批判を浴びる可能性がある。本当の危機であれば、習国家主席は外国訪問をキャンセルせざるを得ない」と話した。
<憂鬱>
「こんなことが続けば国全体が、そして人々が大混乱に陥る」と語るのは、75歳の年金生活者、リンさんだ。彼は株式取引口座にあった23万元(3万7045ドル)の3分の2が株価下落で吹き飛んだという。
半世紀前から共産党員のリンさんは数十年間、懸命に働いてこつこつと貯金を蓄えてきた。自殺も考えたという。
8日には上海中心部にある証券会社の薄暗いホールに、リンさんのような年金生活者が大勢押し掛け、株価を映し出す時代遅れのコンピューター画面を憂鬱な顔で見つめていた。何人かは、政府に対策を強化してほしいと語った。
ルオ・フイミンさん(65歳)は「嘘はまっぴら。強気相場は強気相場。今は弱気相場だ。強気相場に変わるなんて聞きたくもない」と言う。
シューさん(73歳)は生涯掛かって貯めた50万元を株につぎ込み、その6割方を失った。「泣いていいやら笑っていいやら」
65歳のシャンさん(女性)は「退職後にそこそこの暮らしを維持するのは不可能になった。相場で20万元も損したのよ。こうなっても共産党を信じられると思う」と問いかけた。
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確かに、ギリシャの次が中国だと笑えない......┐('〜`;)┌
世界第二位のGDPの中国が破綻でもすれば世界恐慌は間違いない.....かもね(^_^;)
ま、中国株の下落だけが問題ではなく、不動産問題もかなり危ない.....
それと、南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島では、中国の支配下にある岩礁で人工島の建設
これで、アジアの国々が反発しているのも見逃せない。
今日の日経平均も撃沈状態で前場が終わりそうですが、ただ、このままズルズル
行くとも思えませんので、仕込める時はキッチリ買い増ししていこうと思ってます。
問題は、底が見えないので無理は絶対禁物です。
前日も追証でかなり痛い目にあった方がいたようなニュースをみましたので(^_^;)
両建ては、こんな時に助かります('-')
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