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2017年11月9日木曜日

三菱UFJ インドネシア大手銀に出資へ

三菱東京UFJ銀行は8日、インドネシア大手銀のダナモン銀行の株式を4割取得し、持ち分法適用会社にする検討に入った。出資額は2000億円規模で、将来的に子会社化を目指す。東南アジア最大の人口を抱える同国で金融業務の足場を築き、高い成長を取り込む。三菱UFJにとっては東南アジアでの大型買収の総仕上げで、海外で稼ぐ利益の割合は邦銀として初めて5割を超える見通しだ。

 三菱UFJは8日に臨時取締役会を開き、筆頭株主であるシンガポール政府系ファンド、テマセク・ホールディングスとダナモン銀、現地当局と本格的な交渉に入ることを決めた。資産査定を経て、2018年半ばにも出資割合に応じて利益を反映できる持ち分法適用会社にする方針だ。

 インドネシア当局は外資による出資を4割までに規制している。現地経済への貢献などを条件にこの比率を緩める運用をしており、過去には英金融大手のHSBCが中堅銀を買収するなど4行が過半出資した例がある。三菱UFJ銀も将来は50%超出資による子会社化を目指す。実現すれば買収総額はさらに膨らむ。

 野村証券によると、14年のアジア・オセアニア地域の収益は粗利益ベースで英HSBCが229億ドルだったのに対し、三菱UFJは89億ドルにとどまっていた。今回の買収で持ち分相当の利益が5億ドル強上乗せされる計算で、米シティグループなどの背中を追う。

 ダナモン銀は時価総額(約4100億円)でインドネシア5位、総資産(約1兆3700億円)で8位の大手銀だ。16年12月期の純利益は前年比14%増の235億円。首都ジャカルタに本社を置き、消費者金融なども合わせたグループ合計の拠点網は1800超。リテール、法人業務とも国内の営業基盤が強い。

 三菱UFJは12年にベトナムのヴィエティンバンクへの出資を決めたのを皮切りに、13年には5400億円を投じてタイのアユタヤ銀行を買収。株式の7割強を取得して子会社化した。16年にはフィリピン大手のセキュリティバンクにも20%出資した。

 ダナモン銀を取り込めれば東南アジアの主要市場を網羅する。すでに利益の4割を海外で稼いでおり、ダナモン銀への出資でこの比率が5割超に高まり海外市場での存在感が高まる。
 国際的にマネーロンダリング(資金洗浄)やテロリズム向けの資金対策の流れが強まるなか、三菱UFJはコンプライアンス(法令順守)の観点から慎重に資産査定を進める構えで、結果次第では交渉を断念せざるを得ない可能性もある。
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 インドネシア大手銀のダナモン銀行かぁ....
確かに、日本では稼げない時代に入ってます。銀行業務はね(´・ω・`)
アジア市場では、日本が遅れをとっているようですので、これも挽回の一手でしょうね。ただ、うまく行けばいいんですが、転けると目も当てられないかも。
(´エ`;)

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